小菅村について
小菅村は、埼玉県、山梨県、長野県、東京都にまたがる秩父多摩甲斐国立公園の西の端に位置する人口800人ほどの小さな村です。 大菩薩峠が近く、標高の高い部分は東京都の水源林となっており、豊かな森に覆われています。
小菅の人たちは大変真面目で人工林の手入れは比較的良く為されています。 そういう意味で美しい杉・桧の森を見る事も出来ます。 又あまりにも急峻な地形の為、植林に不向きで、図らずも落葉樹の部分が多く残りました。 そのため秋の紅葉には定評があります。当然春の芽だしの素晴らしさは言葉に表せません。
多摩川源流域の森と水
ブナ・ミズナラ・栃などの巨樹の在る森が村をぐるりと取り囲んでいます。自然観察やハイキング、森林浴はいたる所で可能です。森のある所には水が湧きます。
水は夏でも冷たく、飲用しても心配ない位きれいです。上流には雨乞いの滝・やちぐらの滝・白糸の滝・雄滝・妙見五段の滝などがあり、豊かな水を堪能出来ます。
小菅村の歴史
古くは平家の落ち武者が祖と言われていますが、武田信玄が活躍していた戦国時代、ここは小菅氏が支配していました。 信玄の隠し金山の管理もしていたようです。武田の北条方への押えの拠点としても大切な要所だったようです。旧鎌倉街道や旧青梅街道(甲州街道の裏街道)が通っており、交通の要だったと言います。
その為でしょうか、早くから道は多く、塩山・大月・上野原・五日市・青梅へとほぼ同じくらいの距離と時間位置となっています。 昔は今のように川に沿って道は無く、迷う事の少ない稜線を歩いたと言う事です。そんな昔に思いを馳せながら探訪して歩いて見るのも一興でしょう。